メディカルハーブは各品種に適した生育環境・薬効を損なわない加工技術がそろわないと、どこでも薬効の有効なハーブができるわけでは有りません。
緯度・日照時間・土壌のバクテリアのバランスなどによって薬効に違いが出てきてしまいます。
植物を薬として使おうと思ったら、その植物の持っている化学物質の量と配合比率が重要!
これらは生育環境によって左右されます。
環境と一口に言っても・気象・温度・湿度・バクテリア・細菌・虫・光(日照)・空気など様々な自然界の諸条件が関わります。
ヨーロッパのセントジョンズワート、インドのゴツコーラ、北米のエキナセア(薬効の強いアウグスティアフォーリア種)、スカンジナビア半島のロシアのロディオラロゼア、その他南米・南アフリカなど各地域で産出される薬用ハーブは、同じ植物を、故郷と違う場所で生育させても有効成分の薬効はあまり期待できません。
有る専門家の方が日本で御自宅の庭に咲いているエキナセアをクロマトグラフィー(植物の薬効有効成分を分析する機械)にかけたところ、やはり薬効の有効成分は、もともとの適した生息地で生育したエキナセアほどは有りませんでした。
なので、日本で薬効を期待できるメディカルハーブを作るのは畑さえあればできるというような、簡単に生産されるというものではないことを知っておいて頂けたらと思います。
同じメディカルハーブの種類でも中身の薬効有効成分がまるで違うので、見た目では分からないという事です。そこが日本では簡単に作れない理由です。