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Ⅷ.各種ハーブの植物学的エピソドと世界のハーブ事情⑧

《Ⅷ.各種ハーブの植物学的エピソドと世界のハーブ事情⑧》

~世界のハーブ事情~
人気のメディカルハーブは、数千年にわたり有益な結果を人体にもたらす植物として人類に重宝されてきました。日本では、生薬の承認制度がありませんので食品扱いですが、承認制度のある国では、承認を取得できた製品は治療薬として医療機関から処方されます。生薬の承認制度等の法律によって、さまざまですが先進国で生薬の承認制度を持たない国は、日本とアメリカのみです。

★アイブライト
和名:ヤクヨウコゴメグサ
アイブライトは花粉症の目のかゆみを緩和したり充血を防いで白目の部分をきれいに見せるハーブとしても有名です。古代より目に良いハーブとして使われおり、目のアレルギー性充血、結膜炎、緑内障の治療薬として使われてきた歴史があります。アイブライトが緑内障に有効であることは現在の学会でも認められています。これまでの研究で判明したアイブライトの薬理作用は、①眼圧の安定機能②視神経の安定作用③毛管の強化作用④肝臓機能の活性化などです。副作用のないメディカルハーブの特性は、人類の長い歴史の中で立証済みであり、使ってみれば疑問の余地は無いでしょう。

★キャットニップ
和名:イヌハッカ 別名:キャットネップ チクマハッカ
シソ科の植物でヨーロッパからアジア南西部に広く分布。寒さに強く日当たりを好み、よく枝分かれし、白い花の穂の開花時には高さ1mにもなります。茎や葉には猫の好む芳香があります。気分を落ち着かせるハーブとして、また、胃腸障害に効果の有るハーブとして昔から用いられてきました。

★ガラナ
ガラナはアマゾン流域原産で、ムクロジ科の植物のつる性低木の種子を乾燥させたものです。ガラナの語源であるグァラニー族は、これを焙煎し、水と混ぜ、ペースト状にして用いてきました。この方法がチョコレートを製造方法の元になったと言われています。ガラナはコーヒーの3~5倍のカフェインと豊富なタンニンを含み、興奮性飲料として、また、心臓病や偏頭痛、下痢止めに植物療法として古来より使われてきました。この植物の有効成分により、精神活動に活力を与えたり利尿作用をもたらしたりします。最近の研究では、ガラナ抽出物に血小板の凝集を抑制する作用物質が確認され、アメリカ先住民がガラナを心臓・循環器系の不調に用いた知恵は正しかった事が証明されました。

★ヒース(ヘザー)
和名:エリカ ギョウリュウモドキ
ツツジ科の植物のヒース(エリカ)は、アルプスの山々や地中海地方に生育する常緑樹で森のはずれや荒野など、いたる所に見つける事ができます。この、エリカに含まれているアルブチンはメラニン色素の合成に関わるチロシナーゼという酵素の活性を抑制する為に美白をもたらすハーブとして使われたり、、植物療法としての伝統医学では泌尿器を浄化するため膀胱炎や尿道炎などの感染症や結石の予防に使われたりしてきました。更に、良性前立腺肥大による排尿障害には、単独で服用されたり、利尿作用を持つ植物であるリンデンや抗菌作用の強いタイムなどとブレンドして服用されたりしてきました。植物美容の領域でも、シミ・ソバカスなどの色素沈着やニキビケア用に役立てられています。ガーデニングでも寄せ植えに添えると見栄えがよくなる事で人気のハーブです。

★ウィッチヘーゼル
和名:アメリカマンサク 学名:ハマメリス
北アメリカの先住民は、ウィッチヘーゼルを切り傷、湿疹、虫さされ、目の炎症、痔などに外用で用いてきました。また、近年でも一般的な家庭薬として火傷、皮膚のただれや、鼻血などの止血に用いられてきました。
(樹皮も小枝も葉も同じ作用を持ち、乾燥させて鼻から吸う粉薬にしたものは鼻血を止める為に用いられました。)エドガーケイシー療法でも、ハマメリスの葉や樹皮を精製水に入れて抽出したローションを皮膚・血管・腱・筋肉・精神状態を活性化させたり皮膚につけてかゆみ止めとして用いたりします。アトピー性皮膚炎など皮膚にただれがある場合、オイルマッサージ後のふき取りに用います。
精神状態を活性化させる為にはウィッチヘーゼルで全身をマッサージした後、天然オイルでマッサージします。
ドイツのハーブ療法では口腔粘膜の炎症・下痢や痔の時の局所のふき取り・静脈瘤・止血などの目的で内用・外用で用いられます。フランスではひげそり後のスキンケア・止血・日焼け後のスキンケア・目のかゆみ・口腔の衛生などの目的で用いられています。
古代、ウィッチヘーゼルの枝は地下の水脈や鉱脈を探るのに適した占い棒となりました。イギリスではヘイゼルが占い棒として使われていた事から“魔女のヘイゼル”すなわち“ウィッチヘイゼル”と呼ばれるようになりました。

※参考文献
・メディカルハーブ輸入元資料
・「花の持つ癒しの魅力」産調出版 アン·マッキンタイア;著
・「メディカルハーブの事典」東京堂出版 林真一郎;編集
・「はじめてのハーブ手帳」㈱メディアパル 発行
・「美しい花と香りを楽しむハーブ図鑑200」主婦の友社 発行
・「心と体に効くハーブ読本」佐々木薫;著
・「エドガーケイシーリーディングを応用した『超意識活用』健康法」福田高規;著

 

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