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Ⅵ.各種ハーブの植物学的エピソードと世界のハーブ事情⑥

《Ⅵ.各種ハーブの植物学的エピソードと世界のハーブ事情⑥》

~世界のハーブ事情~
人気のメディカルハーブは、数千年にわたり有益な結果を人体にもたらす植物として人類に重宝されてきました。日本では、生薬の承認制度がありませんので食品扱いですが、承認制度のある国では、承認を取得できた製品は治療薬として医療機関から処方されます。生薬の承認制度等の法律によって、さまざまですが先進国で生薬の承認制度を持たない国は、日本とアメリカのみです。

★ローズヒップ

和名:ヨーロッパノイバラ
バラの実です。ビタミンCの含有量が多いことで知られていますがその他にもビタミンA、ビタミンP、カルシウム、リコピンなどを他の植物と比べて多く持っています。
トマトに多く含有されるリコピンは抗酸化作用で注目されていますが、ローズヒップはトマトに比べ10倍弱のリコピンを含有しています。
モニターテストでも毛穴を収縮させ肌のキメを細かくすることが解っており女性の美肌目的に注目されている美容の為のハーブです。
オーガニック・メディカルハーブの成分と一般的に流通している補助食品・サプリメントの成分との違いで大きいのは、その有効成分が人工のものか?自然界で生成された天然のものか?そのハーブ事態の育成環境が野生(ワイルドクラフト)か?加工方法はどうか?で結果に違いが出てきます。ローズヒップは天然の美容作用で人々に長く愛されています。

★カモミール

別名:カミツレ・母菊
キク科の植物でヨーロッパ及び北・西アジア原産です。日本には江戸時代にオランダ・ポルトガルから入ってきました。リラックスできるハーブティーとしてよく使用されてきました。ガーデニングで植える植物としても人気です。ヨーロッパでは胃潰瘍・消化不良など消化器系のトラブルへの民間常備薬として一般的に使用されています。更に抗菌作用・抗炎症作用のある植物成分を含んでいる為、自然療法医は乾癬や皮膚炎、真菌感染などに外用薬として使用しています。
カモミールの穏やかな鎮静作用から、ストレスの緩和や不眠症、落ち着きのない、または寝つきの悪い時の幼児、風邪気味・軽い腹痛・下痢気味の幼児にも使用されています。(※妊娠中の方の使用はお勧めできません。)カモミールはヨーロッパのハーブ療法を代表する植物で幼児から老人まで安心して用いる事ができます。

★エルダーフラワー

和名:西洋ニワトコ
スイカズラ科サンブーカ属の植物です。美味しいハーブティーで馴染みの深いエルダーフラワーですが発汗・保湿性に優れている事から、体を温めるハーブとしても知られています。モニター調査では冷え性の改善に役立つ結果が出ています。エルダーフラワーは初夏に小さなクリーム色の花をすずなりにつけます。
ヨーロッパの伝統医学とアメリカ先住民の伝統医学のいずれにも用いられてきた歴史を持ち、数多くの神話や伝説にも登場します。
ヨーロッパではインフルエンザの初期の特効薬と呼ばれており、エルダーフラワー単独で使ったり、ペパーミントやリンデンとブレンドして使ったりします。
数千年にわたる伝承医学のハーブ療法としては、インフルエンザ等のカタル症状の軽減、花粉症を始めアレルギー症状の軽減に使われてきました。

★ペパーミント

和名:西洋ハッカ
シソ科の植物でペパーミントの爽やかなメントールの香りは神経を刺激して眠気を吹き飛ばし脳の働きを活性化します。また、古くから食べ過ぎ・飲み過ぎ・食欲不振・胃痛などに用いられてきました。科学的研究結果によって、ペパーミントの精油は鼓腸や過敏性腸症候群(IBS)にも適用されてきました。また精油には大腸菌や黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用も確認されており、消化不良や吐き気にも用いられます。ペパーミントティーは胃腸だけでなく、肝臓や胆のうの働きも促し、清涼感あふれる風味を利用してブレンドの素材としても多用されています。ドイツの小児科では胃の不調にペパーミント67%、ジャーマンカモミール33%の割合のハーブティーが処方されています。他にも精油はリュウマチや筋肉痛、頭痛の緩和に外用で用いられたりもします。日本では、精油を呼吸器や気道の浄化に吸引したり、季節的な虫よけにユーカリと共に使われたりもしています。

★ヒソップ

和名:ヤナギハッカ
シソ科の植物で東地中海から中央アジア原産です。ギリシャ語の語源では「神聖なハーブ」を意味しています。
ミントのような風味を持つ為、食卓でスープやサラダ、肉料理などに添えられます。
古代イギリスでは畑仕事の時の傷に破傷風予防として湿布にして使用してきました。
ハーブ療法では喘息や痰、気管支炎などの呼吸器系統の諸症状を抑える為に使用されています。風邪やインフルエンザのカタル症状の緩和にはエキナセアやラリックス(ラーチ)と併せて使用するとより良い結果が出ています。植物療法の伝統療法では神経系に作用し鎮静、リラックス効果がある半面、テンカン持ちの方は発作を引き起こす可能性がある為、長期の使用は避けた方が良いとされています。妊娠中の方も使用は避けた方が良いでしょう。

※参考文献
・メディカルハーブ輸入元資料
・「花の持つ癒しの魅力」…産調出版;アン·マッキンタイア:著
・「メディカルハーブの事典」…東京堂出版;林真一郎:編集
・「はじめてのハーブ手帳」・・・㈱メディアパル:発行

 

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