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Ⅴ.各種ハーブの植物学的エピソードと世界のハーブ事情⑤

《Ⅴ.各種ハーブの植物学的エピソードと世界のハーブ事情⑤》

~世界のハーブ事情~
人気のメディカルハーブは、数千年にわたり有益な結果を人体にもたらす植物として人類に重宝されてきました。日本では、生薬の承認制度がありませんので食品扱いですが、承認制度のある国では、承認を取得できた製品は治療薬として医療機関から処方されます。生薬の承認制度等の法律によって、さまざまですが先進国で生薬の承認制度を持たない国は、日本とアメリカのみです。

★ラズベリーリーフ
和名:ヨーロッパキイチゴ 別名:フランボワーズ
バラ科の植物でユーラシア大陸から北アメリカにかけて生育。メディカルハーブとしてはラズベリーの葉が使用部位です。ヨーロッパでは昔から安産の為のハーブとして出産準備においてラズベリーハーブティーが好んで飲まれていました。世界中の妊婦に服用されています。出産に役立つ働きは、フラガリンという有効成分が子宮や骨盤の筋肉を調整する為と言われており生理痛や月経前症候群(PMS)の緩和にも用いられます。安産についての薬効効果については産婦人科医院の協力と妊婦さんのボランティアにより得ています。外的な顕著な効果は出産時の出血量に現れ、いずれも半減しています。また輸入元企業の臨床データでは、子宮内膜症の顕著な効果や、国立病院産婦人科にて卵巣腫瘍などの効果についての報告を得ています。

★ビターメロン
和名:ツルレイシ 別名:ニガウリ(ゴーヤー)
ニガウリは熱帯アジア原産のつる性の植物で中国、ハワイ、南米など世界各地で生育しており、日本でも沖縄の郷土料理の食材として知られています。
ニガウリにはビタミンやミネラルが豊富に含まれ、なかでもビタミンCの含有量はレモンの3倍にも及びます。また、1966年の研究により血糖値を抑制し糖尿病を防ぐ働きが注目されています。ニガウリの持つ複数の植物化学成分の相乗作用により血糖値降下作用が確認されており、糖尿病や合併症の予防に期待されています。

★ゴツコーラ
別名:ツボクサ
セリ科の植物でインドや東南アジア及び南半球の国々分布しており日本でも自生しています。インドや東南アジアでは伝統的に皮膚の症状の治療に使用されてきました。西洋では余りなじみのなかったゴツコーラですが、最近の研究により循環器系に働き掛ける事、記憶力の改善、ストレスの緩和、ビタミンCと一緒に摂取した時のコラーゲンの合成促進などが確認されており、美容の面でも注目されています。
医療現場の臨床試験ではゴツコーラが皮膚潰瘍や創傷などに有効であると報告されており、また、静脈瘤や静脈炎でも有用性があると報告されています。
但し、だからといって余りにも過剰摂取すると吐き気や頭痛が起こる事も有るので適正量を摂取することに留意して下さい。その他のハーブにも言えることですが、美容に良いからといって妊娠中・授乳中の使用は控えた方が良いでしょう。そのような時期は体質が普段と違いますから。薬効の強いハーブの場合、摂取量と接種時期は考慮が必要です。

★オリーブ
モクセイ科の植物で地中海沿岸地方原産の常緑小高木です。紀元前3000年には既にシリアで栽培されていた事が解っており、6000年ほど前から中近東地方で栽培されていたようです。近年は南アメリカ、インド、オーストラリアなどでも栽培され、世界最大の産地であるスペインを中心に世界中に広まっています。日本では小豆島の特産となっています。実から取れる油は人類史上最古の食用オイルです。
オリーブの葉は内服して血圧や血糖値を下げたり、軟膏剤やハップ剤の形で火傷や妊婦線の予防などに外用されてきました。19世紀にはいるとオリーブの葉に0.3%含まれる苦味成分のオレユーロペンに強力な抗菌・抗ウィルス作用がある事が発見され「自然の抗生物質」としてインフルエンザやヘルペスなどに用いられるようになりました。オリーブの果実を低温で圧搾したオリーブ油は酸化に強く、生活習慣病予防の為の植物油として広く知られ、世界中で使われています。
オリーブ油は日本では日本薬局方に収載されていて局所の保護や軟膏剤・貼布剤・リニメント剤などの製剤用基剤とされています。

★レモンバーム(メリッサ)
和名:セイヨウヤマハッカ・コウスイハッカ
シソ科の植物でレモンバームに含まれている成分ロスマリン酸は抗炎症効果をもたらす事が研究で解っています。伝承医学としては、なかなか止まらない咳や神経性の消化不良、口唇ヘルペス(患部にチンキ剤を塗布)、抗鬱、発汗作用、抗菌、抗けいれん、鎮静、末梢血管拡張、鼓腸(腸の内部にガスが溜まり腹部が膨張する症状)の緩和に使われてきました。
元気が出るその爽やかな香りでハーブティーや精油のアロマテラピーでも人気があります。

※参考文献
・メディカルハーブ輸入元資料
・「花の持つ癒しの魅力」…産調出版;アン·マッキンタイア:著
・「メディカルハーブの事典」…東京堂出版;林真一郎:編集
・「はじめてのハーブ手帳」・・・㈱メディアパル:発行

 

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