1. ホーム
  2. トピックス
  3. ハーブの歴史と豆知識
  4. Ⅱ.各種ハーブの植物学的エピソードと世界のハーブ事情②

Ⅱ.各種ハーブの植物学的エピソードと世界のハーブ事情②

~世界のハーブ事情~
人気のメディカルハーブは、数千年にわたり有益な結果を人体にもたらす植物として人類に重宝されてきました。日本では、生薬の承認制度がありませんので食品扱いですが、承認制度のある国では、承認を取得できた製品は治療薬として医療機関から処方されます。生薬の承認制度等の法律によって、さまざまですが先進国で生薬の承認制度を持たない国は、日本とアメリカのみです。

★フィーバーヒュー
和名:ナツシロギク
一見するとカモミールかデイジーにも似た花の外観ですが、キク科の植物で、古代ギリシャ時代から偏頭痛や生理痛などの激しい痛みを和らげる目的で葉を煎じたり、生の葉を噛んで食べるなどの方法で用いられてきました。その為「奇跡のアスピリン」とも呼ばれることとなり、1980年代に入ってイギリスを中心としてフィーバーヒューの薬効の科学的検証が進み、英国の権威ある医学雑誌「ランセット」などに発表されて大きな注目を集めました。

★ジンジャー
和名:ショウガ、ショウキョウ
ショウガ科の植物。熱帯アジア原産のハーブで古代から医療に役立てられてきました。古くから、つわり・吐き気などの民間薬として利用されてきた歴史を持ち、伝承医学では、胃を温め、体の悪寒を取り去る為に用いられました。和漢でも使用されることは多く、民間療法の風邪薬としても一般的です。エキナセアと併用すると感冒、インフルエンザの初期症状に相乗効果を得ることが解っています。ドイツ厚生省では、医薬品として使用した場合の適応症を消化不良・乗り物酔いとしています。

★クランベリー
別名:ツルコケモモ
ツツジ科の植物。100%天然ビタミンC、アントシアニン、アルブチンといった美容成分が豊富に含まれている為、アメリカでは、女性に一番指示されているハーブです。膀胱炎・尿路感染症の600人を対象とした臨床試験では、一ヶ月の使用で約73%の人に効果が認められ、残りの27%の方も続けて一ヶ月の使用で全員が改善し二ヶ月の使用でなんと100%という結果を出しました。膀胱炎は再発性が高く治りにくい疾患です。現在の化学療法での治療法は発病時に抗生剤の使用が一般的です。

★セントジョンズワート
別名:西洋オトギリソウ
オトギリソウ科の植物。古代ギリシャ時代から人々に使われてきたハーブです。近年になって感情の不安定や、抑うつに対する効果が確認され、大きな関心を集めています。暗い心に明るさをもたらす事から「サンシャイン・サプリメント」とも呼ばれ、実際に季節性感情障害(SAD)にも用いられています。セントジョンズワートの抗鬱の薬理作用のメカニズムについては多くの研究結果が世界的に報告されています。人気のハーブです。

★ダンデライオン
和名:西洋タンポポ
キク科の植物。葉っぱがライオンの歯に似ている事から「歯」の意味の「Dande」、「ライオン」という意味の「Lion」が名前の由来です。ヨーロッパでは根を乾燥させてコーヒーの代わりとして使用されています。伝承医学として、古代から肝機能や腎機能のコンディションを整えたり、副作用なく利尿を促したり、通常の便秘薬のようにお腹が痛くなったりしない自然なお通じを促す事で知られています。

※参考文献
·メディカルハーブ輸入元資料
·「花の持つ癒しの魅力」…産調出版;アン·マッキンタイア:著
·「メディカルハーブの事典」…東京堂出版;林真一郎:編集

  1. トピックス一覧に戻る

OTHER SITE

  1. オンラインショップオンラインショップ
  2. 癒しのヒーリングサロン 理・美容室てんぐ癒しのヒーリングサロン
    理・美容室てんぐ
  3. 育毛増毛サロン スキャルプメニュー育毛増毛サロン
    スキャルプメニュー
  4. てんぐに相談.comてんぐに相談.com
© 理・美容室てんぐ. All Rights Reserved.